2008年9月24日水曜日

中国発のゼロエミッションビル

20日、寧波(浙江省、中国)

この日、寧波ノッティンガム大学、
持続可能エネルギー技術研究センター
(Centre for Sustainable Energy Technologies-通称:CSET)

が使用開始となりました。


photo:chinafotopress/アフロ



従来型の冷暖房システムなどはもちろんありません。

中国では初となる「ゼロエミッション」
(廃棄物の排出ゼロを目指す構想)
への取り組みがされている建築物です。

2008年9月19日金曜日

史上最強、エコミュージアム完成!?

18日、サンフランシスコ、アメリカ。

人造公園としては、世界最大規模の「ゴールデンゲートパーク」。その中にあるカリフォルニア アカデミー オブ サイエンス (California Academy of Science)が9月27日にリニューアルオープンします。



photo:Reuters/アフロ(上)、arcaid/アフロ

持続可能な未来を目指し、周囲や自然環境との結びつきを大切にしたこの建物には、環境にやさしい工夫が盛りだくさんです。

中でも見所は、3000坪にも及ぶ「Living Roof」と呼ばれる巨大な屋根。

根全体が庭園のようになっており、北カリフォルニアに生息する植物が170万本も植えられます。





photo:GettyImages/アフロ

屋根の工事風景には、庭いじりのような光景も。

また、丘のようにうねった地形を作り出すことで、丸くあいた天窓からは様々な角度で自然光が入り、自然を生かした屋根のおかげで、常に館内は涼しく保たれるようです。


photo:Reuters/アフロ


このような建物が建つ背景には、環境活動に対する積極的な寄付活動やサンフランシスコ市の環境局が中心に推し進める「green building」プロジェクトがあるようです。
新たな観光スポットとしても大注目です。

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見所たくさんのこの建物は、2005年に著名建築家のレンゾ・ピアノ(Renzo Piano)なども参加してスタートしました。



photo:arcaid/アフロ (2)

庇など、随所にレンゾ・ピアノらしい美しさが見られるのも特徴です。

なお、工事風景の後ろに見え謎の建物は、
北京オリンピックのメイン会場「鳥の巣」でおなじみの
ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)のデ・ヤング美術館 (de Young Museum)。



photo:GettyImages/アフロ(上)、artur/アフロ


とにかく、これまで以上に注目のエリアになりそうです!!

リサイクル推進のために「ピクニック税」導入計画

18日、ニース、フランス

フランス政府とボルロー・エネルギー相は
リサイクルできない使い捨ての食器類に
「ピクニック税」を徴収する計画を明らかにした。





photo:Reuters/アフロ (2)



生産者だけでなく、
消費行動が環境を左右するという認識が強まる中で、
家電製品などを含め、製品に環境付加価値をつけていく動きの先駆けとなるか注目です!?



photo:Reuters/アフロ


まさに、この瞬間が課税への分かれ道!!

それにしても、そのネーミングがかわいく、親しみが湧きそうです。

2008年9月18日木曜日

中国、乳製品にメラミン混入で返品に長蛇の列

18日、中国。


大手3社の乳製品から化学物質メラミンが検出され、
乳幼児が腎臓結石になり、死者も4名出ている事件で、
食の安全への不安が広がり、住民らがメーカーやスーパーに返品のため殺到してます。




photo:Reuters/アフロ (2)


スーパーの陳列棚からも、粉ミルクを始めとする乳製品が一掃されました。


photo:GettyImages/アフロ


子供を中心とした、食の安全への不安は、
生活環境を考える上で、非常に不安視されます。




photo:GettyImages/アフロ (2)

特に、乳幼児の重要な栄養源であるだけに、
当局の今後の対応が注目されます。

どこの川がきれい? 平成19年一級河川水質調査結果

先日、環境省より毎年行われている
平成19年全国一級河川の水質現況の報告がまとめられました。

この報告によると、日本全国の一級河川(湖沼、海域を含む)では、
それぞれの生活環境に合わせた、
環境基準を満たしている地点が88%となり(10年前は75%程度)、

また、サケやアユが生息できる水質を維持している地点も、
約93%であるとのことです。

中でも、特にきれいとされている川(ランキングが1位)は以下の通りです。

○雄大な羊蹄山の麓などを流れる「尻別川(北海道)」

location:ニセコ町、北海道
photo:アフロ


○日高山脈を源に、アイヌの集落などを流れる
「沙流川(北海道)」

location:日高町、北海道
photo:アフロ



○日本百名山の吾妻連峰から流れ出て、
阿武隈川に注ぐ「荒川(福島県)」

location:福島市、福島県
photo:アフロ


○北アルプスから黒部渓谷など深い谷を流れ、
黒部ダムでも有名な「黒部川(富山県)」

location:黒部渓谷、黒部町、富山県
photo:アフロ


○秘境・大杉谷や河原の石が伊勢神宮の式年遷宮に使われるなど、
神秘的な「宮川(三重県)」

location:堂倉滝、大台町(旧宮川村)、三重県 
photo:アフロ


○ダム建設中止で話題になった川辺川ダムのある「川辺川(熊本県)」

  この川は、日本三大急流の球磨川に流れ込むため、
  治水問題は以前から重要でしたが、実はすばらしい清流もたたえています。
  そのために観光問題との関連でダム建設に賛否が分かれる結果となりました。

location:五木村、熊本県 
photo:アフロ


この他、高津川(島根県)も同じく1位にランクインしてます。


日本各地で清流を守る取り組みがなされてます。
川の多い日本では、その風土に合わせた生活文化が
エコ生活につながります。

2008年9月16日火曜日

ハリケーン「アイク」。キューバでも被害大

11日、ピニャール・デル・リオ、キューバ

北米でも死者を出る被害のあったハリケーン「アイク」。
ハリケーンの通過したキューバでも、家屋損害が出るなど大きな被害が出ました。





photo:Eyedea/アフロ (2)

世界遺産の「ヴィニャーレスの谷」が近郊にあり、
タバコ栽培で有名なこの街も、ハリケーンの影響で
すっかり様変わりしてしまいました。


photo:Eyedea/アフロ


被害を見つめる住民たち。
その視線の先に見る、我が家をどのような気持ちで見つめているのでしょうか?

彼らの気持ちは、本人達にしかわからないかもしれませんが、
その被害の大きさから、世界が取り組まなければいけないことがあるのは確かです。
気候変動に対するミクロとマクロの具体的なビジョンがいよいよ求められてます。

2008年9月15日月曜日

捨てたくないゴミ袋!? 
ニューヨーク、パブリックアートプロジェクト

10日、ニューヨーク、アメリカ。

最近、エコな話題が豊富なニューヨーク。
今度は、ゴミ問題に取り組んでます。

これまでは、ゴミが出される日の朝は決まって、
何の特徴もないゴミ袋が山積みになっている風景がありました。

しかし、この日、なんとも派手なピンク色のゴミ袋が!?
まるでストリートのオブジェのようです。

photo:Newscom/アフロ

ここは、マンハッタンの西のはずれにあるミートパッキングエリア。
以前は精肉店が並ぶ殺風景な倉庫街でしたが、
最近の開発によって、アート・ファッションの情報発信基地になっています。


photo:Newscom/アフロ

ごみ収集されるのが惜しいくらいです。




photo:Newscom/アフロ (2)

そこにあるだけで絵になる、POPアートのようなポルカドット柄のピンクのゴミ袋。
デザインはAdrian Kondratowicz氏の手によるものです。
このプロジェクトは「Trash: Anycoloryoulike」というタイトルで、
彼のパブリックアートプロジェクトの一環です。

ゴミ袋にゴミを詰める作業が楽しくなりそう。
入れすぎて、破けてしまわないように、ゴミの量も減るかも!?
考えすぎでしょうか??

エコな取り組みへのアプローチは、本当に様々です。
日常が楽しくなるような工夫が、人々の関心を惹くことは間違いないです。
エコへの道は、アートから!?

2008年9月11日木曜日

スイス発の旅するエコタクシー、ニューヨークを疾走!!

9日、ニューヨーク、アメリカ。

昨年7月、スイスのルツェルンを出発し、
ヨーロッパからアジア、オーストラリアを経て、
アメリカへ入った旅するソーラータクシーがニューヨーク、五番街を疾走!!




photo:Newscom/アフロ (2)

ソーラーパネルを搭載したタクシーのドライバーを務めるのは
スイス人のルイス・パルマーさん(Louis Palmer)。


photo:Newscom/アフロ

温暖化防止へのメッセージとして、
現在は、1年半でおよそ5万km、40カ国を巡るツアーの最中です。

最後は今年の12月にポーランド・ポズナンで開催予定の、
第4回京都議定書締約国会議(COP/MOP4)への参加を目指しています。



最初のお客さんだったのは、
1999年に気球による無着陸世界一周を成功させた、
同じくスイス人の冒険家、バートランド・ピカード氏(Bertrand Piccard)。


photo:Eyedea/アフロ

なお、ピカード氏は2011年に太陽発電のプロペラ機
「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」号で世界一周の旅を計画中。

↓「ソーラー・インパルス(Solar Impulse)」号(CG合成写真)


photo:Eyedea/アフロ (2)

現在は、ヴァーチャルトレーニングの最中のようです。

これもまた、壮大な構想です。

世界各地では、
こうした再生可能なエネルギーを用いた挑戦が続いています。

2008年9月9日火曜日

ラマダン中で頭から水分補給?

8日、ラマラ、パレスチナ自治区

イスラム教では9月1日より1ヵ月間、ラマダンに入りました。
ラマダンとは日の出から日没まで断食を行います。

この暑い夏に日中飲み物も飲むことができません。
この行商の男性はあまりの暑さに、思わず、頭に水分を補給。
体外から冷やすしか方法がありません・・・


photo:Reuters/アフロ

なお、この男性はラマダンのための伝統的な飲み物を売っているとか。


飲み物を目の前にしているだけに、とてもつらいのでは?

バルセロナのエコファッション

4日、バルセロナ、スペイン


バルセロナで行われた、ファッションショー「080 Barcelona Fashion」で

オスカル・レオンが斬新な新作を披露。


photo:Reuters/アフロ


葉っぱが入ったビニール袋につないだ酸素マスクを装着。
まさにエコファッションといった装いです。

これなら、どこにても新鮮な空気が吸える!? 



2008年9月8日月曜日

絶滅危惧種のサルの赤ちゃん

5日、ミュンヘン、ドイツ。

ミュンヘンにある、ヘラブルン(Hellabrunn)動物園で、
ワウワウテナガザルの赤ちゃんがすくすく育ってます。



photo:Reuters/アフ(2)


野生のワウワウテナガザルは、
インドネシアのジャワ島に生息するテナガザルです。

IUCN(国際保護連合)による
絶滅の恐れのある野生動物をまとめたレッドブックで、
絶滅の危険度を示した8段階のうちの、
6段階にあたる「Critically Endangered(CR) - 絶滅寸前」に
カテゴライズされています。

その個体数は、ジャワ島で2000に満たないとも言われてます。

自然保護の観点から、
今後、動物園の果たす役割が重要かもしれません。

また、それ以上に、一般の人々がその姿を目にすることで、
心に訴えかけるものがあるように思えます。
だって、かわいいです!!

2008年9月5日金曜日

インドで洪水被害。空からの大救出劇

3日、ビハール、インド。

今夏、南アジアでは豪雨が続き、多くの人が被害に遭ってます。

東インドのビハール州では、
洪水によって、
300万以上の住民が家を追われました。

救出活動には軍が出動し、
空からの救出が続きます


photo:Reuters/アフロ (2)

環境対策に軍力が必要な現在、
平和との関係から、そのあり方を考え直す時期に来ているかもしれません。




2008年9月4日木曜日

世界各地で日本のイルカ漁に反対デモ

3日、ローマ、バルセロナ、メキシコシティ

この日、世界の各地の現地日本領事館や大使館前で、
動物保護団体による日本のイルカ漁に反対するデモが
行われました。

日本は伝統的にイルカの追い込み漁を行っている地域があり、
現在は食用だけでなく、研究や水族館のために捕獲されているようです。

プラカードには、「イルカを殺すな!」と書かれているようです。
メキシコシティ、メキシコ。




photo:Reuters/アフロ

イルカに見立てた人が、血染めの日本国旗を作り
デモンストレーションを行いました。
バルセロナ、スペイン




photo:Reuters/アフロ (2)

つたない日本語で書かれているだけに、
余計想いが伝わる気がします。
ローマ、イタリア


photo:Newscom/アフロ

伝統文化との折り合いが合わないことは、
動物の問題だけでなく、環境に関わる様々見られます。

しかし、これを乗り越えることが、
真の文化を創っていくのだと思います。