2009年1月30日金曜日

裸で毛皮反対!?

1月25日、スペイン、バルセロナ。

動物愛護団体「Anima Naturalis」の活動家が
毛皮コートの生産に反対して、
裸の抗議活動を行いました。


photo:Reuters/アフロ (2)

地球上で服を着ている動物は人間だけです。
その服には、植物や動物が使われています。

リサイクルやオーガニック素材などを使って、
環境や健康への負荷を減らすだけでなく、
動物への負荷へも配慮する必要があります。

これもまた、地球規模の大きな環境問題です。

2009年1月29日木曜日

アマゾンの森林伐採に抗議デモ

27日、ブラジル、ベレン。



世界経済フォーラム(ダボス会議、会期:1月28日~2月1日)が始まるのと
期を一にして 世界社会フォーラム(WSF、会期:1月27日〜2月1日)が、
アマゾン川河口の最大都市、ブラジル・ベレンで開催されています。


世界経済フォーラムがエリートによる社会・経済を中心とした会議であれば、
世界社会フォーラムはグローバリゼーションが世界にもたらす影響と問題を
民衆の立場から考える国際運動です。


(※世界経済フォーラムとは?
wikipedia参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/世界経済フォーラãƒ
(※世界社会フォーラムとは?
wikipedia参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/世界社会フォーラãƒ


開催地のベレンでは、アマゾンの森林伐採に抗議するデモ活動が盛んに行われています。




デモに参加する先住民たち。



人文字で約1000人のデモ参加者が弓矢を引く先住民を表現した。
photo:ロイター/アフロ (4)


先住民がデモをしなければならない世界、
先住民がデモをする世界、
どちらも多くの問題や矛盾を孕んでいるように思えます。


それぞれの世界を別々に考えているのが現状なのでしょうか?

2009年1月26日月曜日

国家レベルで導入されたソーラーパネル

ワシントンDC、アメリカ合衆国






Photo:Getty Images/アフロ

アメリカ合衆国ではグリーン・ニューディールなど、
オバマ大統領のエネルギー・環境政策に世界的な注目が集まっています。

その政策のお膝元のエネルギー省の庁舎屋上には、891枚ものソーラーパネルが設置されてます。
このソーラー発電システムによって、200MWhが確保されます。
ピーク時にも使用電力の8%を賄うことができるようです。


政策理念だけでなく、実質的な取り組みを行うことで、
政府が主導的な役割を示すことが期待されます。


同様な、国家レベルの自然エネルギーの取り組みは他にもありました。


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ヴァチカン市国。





Photo:Eyedea/アフロ (2)



ヨーロッパのヴァチカン市国のパウロ6世ホール。
(パウロ6世ホールではローマ法王の一般謁見やコンサートが行われてます。)


こちらの屋上には2400枚ものソーラーパネルが設置されてます。
このソーラー発電システムでは、年間300MWが確保されます。
この発電量はパウロ6世ホールの様々なイベントで使われる電力が十分賄えてしまうようです。


温暖化ガス削減において、産業部門以外での取り組みも重要なテーマとなっている中、
このような取り組みは、民生部門などなかなか進まない状況を打開するために、
先導的な役割を果たすための期待感が高まります。

2009年1月22日木曜日

オバマ政権で環境政策も「Change」!?

20日、アメリカ合衆国ではオバマ大統領が誕生しました。



21日、初の公務後に記者会見するオバマ大統領。
photo:Reuters/アフロ


環境の観点からみると、ブッシュ大統領時代は決して優等生といえなかったアメリカ。
オバマ大統領に変わってから、環境への取り組みでも、まさに「change」を成し遂げられるか注目となってます。


オバマ大統領は、新政府にエネルギー・環境チームを組織するなど、
昨年より積極的に環境関連の政策を打ち出してます。



エネルギー省長官にはノーベル物理学賞受賞者のチュー氏が起用された、
新政府のエネルギー・環境チーム。
photo:アフロ



2008年8月にエネルギー政策について演説するオバマ上院議員(当時)

photo:Getty Images/アフロ


現在あげられている政策課題は以下の通りです。


(以下、参照:http://change.gov/agenda/energy_and_environment_agenda/


・今後10年間で、代替エネルギーや省エネなど環境関連部門の産業などに1500億ドルを投資し、500万人の雇用を創出する。
・エネルギーに関して、10年以内に、中東やベネズエラなどの産油国への依存から脱却する。
・2015年までに、国産メーカーの、低燃費のプラグイン・ハイブリットカーを100万台 を普及させる。
・新エネルギーの利用率を2012年までに10%、2025年までに25%まで引き上げる。
・温室効果ガスの排出上限決めと売買を認める、キャップ・アンド・トレードを実施し、2050年までに温室効果ガスを80%削減する。


などです。


アメリカ合衆国は国内にも巨大なマーケットがあるため、
環境関連産業が飛躍的に伸びる可能性を秘めています。


金融を中心とした市場経済に警鐘が鳴らされている状況下で、
アメリカが環境分野にどのような取り組みを行い、
状況が推移するかはグローバルは視点でも重要になりそうです。

2009年1月18日日曜日

今年は「国際ゴリラ年」

今年、2009年を国連による「国際ゴリラ年」です。
国際ゴリラ年公式HP:http://yog2009.org/

Photo:アフロ


「国際ゴリラ年」は2008年12月1日、ローマで開催された
ボン条約(移動性野生動物の種の保全に関する条約)締約国会議で宣言されました。


この一連のキャンペーンでは、単なるゴリラの生態の保護だけでなく、
ゴリラが生息する森の保護や人材育成にも取り組んでいくようです。


現在、ゴリラは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも掲載されています。
IUCNのHP:http://www.iucnredlist.org/


その生態を保護するための活動は必要不可欠といえます。

2009年1月15日木曜日

様変わりの北米国際オートショー


デトロイト、アメリカ合衆国。

1月11日から25日まで、世界5大モーターショーに数えられる北米国際オートショーが開催されています。
毎回大変な盛り上がりを見せる、北米国際オートショー。
今年は様変わりしているようです。

世界的な規模で発生している金融危機の影響から
どの企業もディスプレイなどにはお金をかけず、
それぞれのセールスポイントを強調するようシフトチェンジ。


photo:Gettyimages/アフロ(上)
photo:Reuters/アフロ(下)

昨年末のLAオートショーでは、出展のみとなったGM(ゼネラルモーターズ)も
今回はバッテリー駆動車を発表するなど、各社精力的にアピールを繰り広げているようです。
photo:アフロ


中でも、今回の大きなテーマでもある環境面を前面に出しているようです。



photo:Reuters/アフロ(上、中)
photo:Gettyimages/アフロ(下)


会場内にハイブリッドカーに関する用語が飛び交い、
自動車用の電源がごろごろしている様は、
一昔前では考えられませんでした。

2009年1月13日火曜日

【地球との共生特集】ミャンマー、インダー族

東南アジア、ミャンマーには湖上で与えられた環境と共生する人々が生活しています。
ミャンマーのほぼ中央のシャン高原に位置するインレー湖。
ここで生活するインダー族は湖上に住むだけでなく、生活に必要な多くのものを湖の恩恵を受けて生活を繰り広げています。


まず、一番目に付くのは片足を櫂にからませ船を操る姿です。
舟をこぎながらも様々な作業ができるよう、工夫されています。

Photo:アフロ


もちろん、湖では漁業が営まれています。

Photo:アフロ


しかし、彼らの湖上の営みはそれだけに留まりません。


彼らは湖上に家を建て生活をし、
また、農業まで行う伝統的な暮らしを今も続けています。

Photo:アフロ (2)


その農地は湖上で浮き草や泥、砂を集め浮島を作り、
それを作物が育つくらい十分な大きさに仕上げた後、竹さおで固定することで確保されます。

栄養豊かな土台に支えられた農地では様々な作物が栽培されています。

湖の多い日本でもここまで湖に密着した生活を送っている人々はいないのではないでしょうか。

地球という大きな場所の一部で生活する我々は、
その与えられた環境の中で、いかに多くのものを授かるか、
これは環境面で様々な負担を減らし、環境にやさしい生活をするための一つの手段となるかもしれません。

2009年1月9日金曜日

仏、エコカー買い替えでボーナス

6日、フランス、アルジャントゥイユ。





photo:Reuters/アフロ (2)


「1000ユーロボーナス」の文字が踊るこの車が販売されているのは、

フランス、パリ近郊、アルジャントゥイユにあるルノーのカーディーラー。


フランスでは、昨年末、環境省が温暖化ガスの排出対策として、
環境性能の高い車に買い換えることで助成金を支給することを発表。
早速実現した格好となりました。


この制度は、その環境性能によって助成金が変動するだけでなく、
逆に二酸化炭素の排出量が一定の基準を超えるなどの、環境性能の悪い車を購入すると、購入金額が割り増しとなります。


一方、日本でも、排出ガス性能及び燃費性能で一定の基準をクリアした自動車を購入すると自動車取得税の税制優遇を受けられる、自動車グリーン税制があります。
(※国土交通省のHP参照:http://www.mlit.go.jp/jidosha/index.html


自動車を購入の際は、該当ステッカーの☆印の数に注目です。

タクラマカン砂漠に恵みの雪!?

昨年末から大寒波が襲っている中国では、
8日、中国東北部の黒龍江省・ハルビンでは摂氏-20℃を記録。
今冬一番の厳しい冷え込みとなりました。



外に出ると、まつげも凍る寒さのようです。

photo:CNImaging/アフロ (2)


一方、6日には、ハルビンから遠く西方の世界第2位の規模を誇るタクラマカン砂漠では、降雪を記録。
いかにも全国規模の大寒波のようです。


普段は砂紋が漂う砂漠地帯ですが、

photo:アフロ



Photo:ChinaFotoPress/アフロ


ウイグル語の「死」を語源とするタクラマカン砂漠にあって、
雪景色は全く違った装いをみせました。

2009年1月7日水曜日

ブッシュ大統領が海洋保護政策

6日、アメリカ合衆国、ワシントン。

photo:Reuters/アフロ

ブッシュ大統領はアメリカ合衆国の太平洋海域の
約20万平方マイル(約50万平方キロメートル、日本の本州2個分以上の大きさ)
を海洋ナショナルモニュメントに指定しました。


マリアナ諸島の島
Photo:アフロ

この地域には豊かな環礁をもつライン諸島(キングマン・リーフやジャーヴィス島など)から
北マリアナ諸島(サイパン島など)やアメリカ領サモア、
世界でもっとも深いといわれるマリアナ海溝などが含まれてます。

今回の動きにより、この地域の漁業や鉱物の発掘、油田開発などが制限されることとなります。

サイパン島の海洋生物たち。
アオウミガメも生息している(上)。
photo:アフロ(3)

サイパン島では絶滅の危機に瀕するアオウミガメなどが生息する他、
ライン諸島の豊かな環礁など、
守るべき自然がたくさんあります。

現在は大きな反発はなく、
特に環境団体からは好意的に受け止められているようです。

1月20日には新政権が発足するアメリカ合衆国ですが、
ようやく動きが活発になってきました。
政権が変わってどのような変化があるか注目されます。