2009年2月4日水曜日

JAL、バイオ燃料でテスト飛行

1月30日、羽田空港。


昨年、JAL、ボーイング社、プラット・アンド・ホイットニー社が
バイオ燃料を用いたデモフライトを実施することを発表しました。
このことを受けて、2009年1月30日に羽田空港にて、
デモフライトのイベントが行われました。







JALグループ、代表取締役・西松 遙氏。
最近、様々な面での評価が非常に高い経営者としても有名ですが、
今回の環境問題へのアプローチもまた話題を呼びそうです。
photo:Reuters/アフロ (2)


ハイブリッドカーを始めとした自動車業界のみならず、
運輸・交通関連の業界全体で本格的に変化が訪れようとしています。


バイオ燃料とはトウモロコシやサトウキビ、
食用の廃油などの生体物を使用した燃料のことです。


石油、石炭を始めとした、化石燃料は燃料として使用する際は、
多くの二酸化炭素を排出するため大きな環境負荷がかかります。
その上、枯渇資源であるため、持続的な供給は望めません。


一方、バイオ燃料は精製時に出る、二酸化炭素の量を抑えられるほか、
非枯渇資源であるため、持続的な供給が行えます。


しかし、大量の栽培、収獲が必要となるため、
広大な土地を必要とするほか、栽培地域が限られるケースもあります。
値段が高騰し、輸出入品目なるため、政治的、経済的問題を抱えることとなります。
また、移動させること自体でエネルギーを使うことで環境負荷が出たり、
食用系の作物は、食品としての消費とのバランスも考えなければなりません。


今回のJAL社の取り組みは、
高地や乾燥地帯などでも栽培ができ、
非食物系のカメリアをバイオ燃料とすることで、
環境負荷を抑えることも狙いとされています。


島国の日本は、
飛行機による移動への依存は止むを得ない部分があります。
飛行機の燃料が変われば、旅行やビジネスの出張なども
エコ化することになるかもしれません。