2008年12月19日金曜日

ラスベガスに雪が降る

17日、アメリカ、ネバダ州、ラスベガス

砂漠に囲まれ、雪のイメージがないラスベガスで30年ぶり積雪がありました。






photo:Getty Images/アフロ (3)

雪が降って、いつもより幻想的なライトアップの様子。
ラスベガスはいつでも絵になります。



2008年12月16日火曜日

白熱電球が消える日

欧州連合(EU)のエネルギー担当相理事会は
このたび、2010年にこれまでの白熱電球の販売禁止すること方針を打ち出しました。


これまでも、白熱電球は地球温暖化防止の視点から電力消費が多い上、

寿命が短いことを指摘されており、
エネルギー効率の向上と二酸化炭素(CO2)の排出削減のために廃止論が高まっていました。


日本でも2007年には政府が電機メーカーに対して

白熱電球の生産・販売の中止を求める要請を出すなどの動きがありました。


こうした流れを受けた今回のEUの方針により、
よりエネルギー消費の少ない新型の電球や発光ダイオード(LED)、

電球型蛍光(CFL)などの省エネ電球に切り替えるに切り替えることが求められることになります。


エネルギー消費の少ない新型の電球(左)
電球型蛍光(CFL)(中央)、従来の白熱電球(右)

photo:Reuters/アフロ



電球型蛍光(CFL)

photo:Getty Images/アフロ


なお、新型電球は割高になるが、長持ちし、年間50ユーロ(約6100円)の節約となるようです。


1879年にエジソンによって発明されたフィラメント電球。

photo:The Bridgeman Art Library/アフロ


エジソンに端を発する白熱電球の歴史が幕を閉じることになるのでしょうか?
あのひっそりとした灯りの代替品に注目です。

スペイン各地で大雪

いよいよ、冬到来!?
スペインでは先週末より各地で大雪が降っています。



北西部のレオンでは早くも雪遊びの光景

photo:アフロ




同じく北西部のパレンシアでは道路状況が悪化。


photo:アフロ




南部アンダルシア州のシエラ・ネバダでは早速スキー客の姿が


photo:アフロ



それにしても近年は、夏は大雨と渇水、冬は大雪と雪不足。
今年もこれからは大雪と雪不足のニュースが交互に飛び込んできそうな予感がします・・・
しっかりとした対策が必要です。

2008年12月5日金曜日

高潮でベネチア冠水

1日、イタリア、ベネチア

毎年この季節、高潮の影響で街が冠水することがあります。
今年は、高潮に大雨と強風が重なり、
水位は156cmとなりました。
これは1986年以来の最高記録です。


photo:Reuters/アフロ (2)

この高潮、時には幻想的な風景をつくり出すこともありますが、
今年は都市機能に大きな影響を与えました。


photo:Reuters/アフロ (2)

近年、温暖化の影響で水位の上昇が伝えられているだけに、
今回の高潮に温暖化の影響があるかどうかも気になるところです。

2008年11月26日水曜日

墓地で太陽光発電

自然エネルギーの話題でよく取り上げられるスペイン。
今度は共同墓地の屋根をを利用した太陽発電話題です。




photo:アフロ (2)
photo:Newscom/アフロ

バルセロナ郊外サンタ・コロマ墓地(Santa Coloma de Gramenet)の
752平方メートルもの場所に、太陽光パネルが設置されました。

その発電量は124.374kWh。
これは一世帯あたりの一日の電気使用量をおよそ10kWhとすると、
12,000世帯分にものぼります。

この発想はヨーロッパの宗教観から来るものなのでしょうか?
太陽光発電の分散型電源のとしての利点を十分に生かしたプロジェクトです。

2008年11月25日火曜日

怒りの遺伝子組み換えコーン

24日、ベルギー、ブリュッセル。



photo:Reuters/アフロ



国際環境保護団体グリーンピースの環境保護活動家が

欧州連合(EU)本部前で、遺伝子組み換えコーンを象徴するプラカードを掲げ抗議集会を展開しました。



活動家グループは全てのEU加盟国が遺伝子組み換え作物(GMO)の
認可制度を変更する方針に合意するよう求めた模様です。


遺伝子組み換え作物(GMO)は食の安全と食糧難の両方にまたがることです。
食の安全と食糧難をうまく解決する糸口は今後見つかるのでしょうか?

2008年11月21日金曜日

独、太陽電池会社ソーラーワールドがオペル買収を検討

ドイツの太陽電池の大手、ソーラーワールドが
同じくドイツの自動車会社、オペルの自動車製造工場などの買収計画を発表しました。


photo:Reuters/アフロ


この計画、一部の研究者の間では、
難しいのではとの疑問の声も上がっているようですが、
自然エネルギーと取り扱う会社の規模が増大を示す動きかもしれません。


今後も注目です。



LAオートショー、2009グリーンカー・オブ・ザ・イヤー発表

米・ロサンゼルスにて、LAオートショーが11月21日-30日の日程で行われます。
それに先立って、グリーン・カー・ジャーナル(Green Car Journal )が選ぶ、
2009グリーンカー・オブ・ザ・イヤー発表されました。

2009グリーンカー・オブ・ザ・イヤーは
ドイツ・ヴォルクスワーゲン社(Volkswagen)のJetta TDIに決まりました。

photo:Getty Images/アフロ

Jetta TDIの受賞の大きな理由はクリーンディーゼル車であること。

ハイブリッドカー(電気モーターなどが内蔵されている自動車)にくらべ、
比較的手ごろな価格で手に入ることが評価されたようです。

自動車はなくてはならないものだけに、
今後は、我々により現実的なものが注目を集めそうです。

クリーンディーゼルとは、
ガソリンエンジンより燃費がよい、ディーゼルエンジンを利用したものです。
かつては、排ガス量や騒音などが指摘されていましたが、
現在では技術革新によって、排ガスの削減と騒音を抑えることに成功し、
低公害車の一つとして注目を集めてます。

日本でも、エコカーとしてハイブリッド車と並んで、
メジャーになる日が近いかもしれません。

2008年11月19日水曜日

象牙乱獲の実態を公表

17日、ケニア、ナイロビ



photo:Reuters/アフロ (2)

ケニア野生生物保護庁(Kenya Wildlife Services)は、この4ヶ月間で、57人の密猟者を逮捕し、1000kgの象牙を押収したと 発表しました。

2008年11月18日火曜日

カリフォルニアの山火事

アメリカ、カリフォルニア州で13日に発生した、
大規模な山火事は、強力な季節風「サンタ・アナ」の影響も落ち着き、
鎮静化に向かってます。

近年、山火事には温暖化の影響も指摘されています。



photo:Reuters/アフロ (3)

今回の山火事では、シュワルツネッガー州知事が非常事態宣言を出すなど、大きな被害が出ました。

アメリカの国家合同火災対策局 - National Interagency Fire Center (以下、NIFC) の発表によると、
一連の山火事で約35,000エーカー(≒14,000ヘクタール)以上が焼失しました。
その他、800軒以上が延焼し、未だに1000戸以上の住民が避難してます。

photo:Getty Images/アフロ


photo:Reuters/アフロ (2)

山火事の被害にあった市街地は、懸命の消火活動も、まるで戦後のような焼け野原となってしまいました。


photo:Reuters/アフロ (2)

photo:アフロ

温暖化による影響とは、夏の干ばつと冬の雪解け水の減少が挙げられ、
多様な地形や気候を持つカリフォルニア州では、
大規模な山火事が増えております。

NIFCの報告によると、アメリカではここ10年で年平均約280万ヘクタールが山火事で焼失してます。
これは、北海道(約835万ヘクタール)の1/3にもあたります。

温暖化の影響の一端を人間が担ってしまっているのであれば、
多くの自然の間接的に焼失させているのかもしれません。

2008年11月13日木曜日

2007年度の温室効果ガス排出量は過去最高

12日、環境省より
「2007年度(平成19年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について」
とした報告が出されました。

これによると、
2007年度の温室効果ガスの総排出量は、13億7,100万トンで、
2006年より2.3%増加しているとのこと。

また、京都議定書の削減義務は、
温室効果ガスの排出総量が1990年(一部の温室効果ガスは1995年)に対し6%減ですが、
逆に8.7%増となり、総排出量は過去最高となってしまいました。


photo:Reuters/アフロ (2)

原因としては
原子力発電の利用率の低下と渇水による水力発電の発電量の減少による、
火力発電の発電量が増加したためとされてます。

今年から京都議定書の
温室効果ガスの6%削減の約束期間の始まりましたが、
我々の生活は大きく変わってません。

業務・民生部門の削減が進まない日本にあって、
排出量取引など以上に有効な打開策が必要となりそうです。


NY、ブルームバーグ市長、レジ袋に課税を提案

温暖化対策を始めとする環境問題に対して、次々に施策打ち出しているNY市。


今度は、レジ袋に課税することを模索中のようです。
NY市、ブルームバーグ市長は7日、ビニール製のレジ袋などに課税をする案を発表。




photo:Newscom/アフロ (3)

この提案が通れば、欧米諸国に続き、アメリカでははじめての取り組みとなります。



photo:Newscom/アフロ (2)

これまでも、エコバックの配布活動やビニール袋のリサイクル活動などが行われておりましたが、
市が主導で一歩踏み込んだ政策が検討されているようです。

根強い反対もあるようですが、移住者や観光客の多い、NY市が取り組みを始めることは、
世界的な影響を及ぼすこともあり、今後の展開が気になります。

2008年11月10日月曜日

世界の風力発電事情

温室効果ガスの削減の鍵を握るのが、電力供給の台所事情。


まだまだ、原子力発電の力に依存している現状はあります。
原子力発電の有効性と安全性については、多くの議論があります。


10日、ドイツにて、
反核運動家により、
核廃棄物の輸送ルートを妨害するデモが起きたました。








photo:Reuters/アフロ(3)

火力発電を中心とした化石燃料によるエネルギー供給は
温暖化の問題だけでなく、その価格の高騰、枯渇の問題を受け、まさに曲がり角に来てます。
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一方、自然エネルギーへの注目は高まる一方です。

そのような中でも風力発電は、採算性が高さ、潜在的な発電量、
そして特定の地域だけでなく分散して発電できることなど
多くのメリットが見込めることから、今後も注目される自然エネルギーです。

風力発電は欧米を中心に供給が進んでいます。
現在、WWEA(世界風力 エネルギー協会)の調べによると、
2007年時点での世界各国の設備容量は

1位ドイツ


マグデブルク近郊
photo:Reuters/アフロ


2位アメリカ

ペンシルベニア州、サマセット
photo:Reuters/アフロ


3位スペイン

バスク地方、デュランゴ近郊
photo:Reuters/アフロ


4位インド

ラジャスタン地方
photo:Eyedea/アフロ


5位中国

新疆ウイグル自治区
photo:Reuters/アフロ


以下、欧米諸国が上位を占めてます。
なお、日本は13位です。


2007年の新規導入量もアメリカ、スペイン、中国などが上位を占めてます。
その導入量は昨年よりも25%以上増加しており、
この市場の活況ぶりがうかがえます。



騒音や場所による発電量、鳥などへの影響、そしてなにより景観など
指摘されている問題もたくさんありますが、
必要なエネルギーであることには変わりなさそうです。

2008年11月5日水曜日

チャールズ皇太子、インドネシアの希望の森を視察

11/2 インドネシア、スマトラ島。

バードライフ・インターナショナル*1 に積極的な支援を続けているチャールズ皇太子が、

今回のアジアツアーでインドネシア、スマトラ自然保護区で同団体が行っている、
the Harapan Rainforest Projectの視察に訪れました。



「Harapan」とは、インドネシア語で「希望」の意味。

photo : Reuters/AFLO (2)

the Harapan Rainforest Projectは森林伐採や山火事などで、

荒廃が進んでいるインドネシア・スマトラ島にて森林の伐採権の獲得などを進め、
多様な生態系を持つ低地熱帯森林を保護する活動です。

これは民間による環境活動の新しいアプローチとして画期的な取り組みとして期待の高い事業です。

*1バードライフ・インターナショナルは鳥類の保護を通じて環境保全活動を行う国際環境NGO。
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また、チャールズ皇太子は今回のアジア歴訪の際、
作家・C.W.ニコル氏が手がけるアファンの森(長野県)にも
高円宮妃殿下久子様と共に訪れました。


photo : Reuters/AFLO (2)

アファンの森はC.W.ニコル氏が人の手によって、
多様な生物が生息できる森を再生させる活動を行っている場所。

photo : Reuters/AFLO (2)

ニコル氏の案内で森を散策し、様々な取り組みを視察されました。


チャールズ皇太子の環境保護への関心の高さが伺えます。